Mathematicaでデフォルトのスタイルシートを変更する方法
Mathematicaでは,スタイルシートによってノートブックの中の要素の外観や動作が定義されます.カスタムのスタイルシートを作ることで,新規ノートブックのデフォルトのスタイルを定義することができます.
注:入力および出力のスタイルのフォントは,他のスタイルとは異なる方法で編集しなければなりません.
入出力以外のスタイルの編集には,以下のステップをお勧めします.
- 新しいスタイルシートで,所望のカスタムスタイルを定義する
- そのスタイルシートを適切な場所に保存する
- すべての新規ノートブックでそれが使われるように,Mathematicaを設定する
カスタムのスタイルシートを作成し保存する
- 新規ノートブックを開きます.
- メニュー項目の「書式」 ► 「スタイルシートの編集」を選んでください.空のスタイル定義ノートブックが開きます.
- 変更したいすべてのセルタイプについてスタイルを変更します.変更しないスタイルについては,Default.nbで定義されているデフォルトの動作が継承されます.
この例では,セクションセルのテキストの色を青に変更します.変更の手順はこちらをご参照ください. - 「ファイル」 ► 「別名で保存」を使って,この新しいスタイルシートを
$UserBaseDirectory\SystemFiles\FrontEnd\Stylesheets
ディレクトリに保存します.例えば,Windowsならばデフォルトの場所は以下になります.
C:\Users\<myusername>\AppData\Roaming\Mathematica\SystemFiles\FrontEnd\StyleSheets\
カスタムのスタイルシートを新しいデフォルトとして設定する
カスタムのスタイルシートをデフォルトとして設定するためには,DefaultStyleDefinitionsオプションにそのスタイルシートのファイルの場所が含まれていなければなりません.
- メニュー項目の「書式」 ► 「オプションインスペクタ」を選びます.これでオプションインスペクタのダイアログが開きます.
- 「設定値の表示」を「選択範囲」から「グローバル設定」に変更します.こうすることで確実にすべての新規ノートブックで有効にすることができます.
- オプションDefaultStyleDefinitionsを検索してください.「グローバル設定」 ► 「ファイルの保管場所」で探すこともできます.
- オプション値の右にある灰色の小さいボタンをクリックするとファイルブラウザが開きます.先ほど保存したスタイルシートを選んでください.
- 新規ノートブックを開き,変更したスタイルを使って,変更が適用されていることを確かめてください.
[English]