Windowsサーバ上のVMware App Volumes AppStackで設定されたMathematicaを開くと出る「sysinit.m」警告メッセージを回避する方法
VMware App Volumesは,Mathematica等のアプリケーションを仮想デスクトップ環境に配信したり管理したりするための仮想化ツールです.
WindowsサーバでVMware App Volumesを使ってMathematicaをインストール,仮想化,配備した後,クライアントマシンでMathematicaを開くと「sysinit.m」の警告メッセージが出る場合があります.
VMwareの仮想化によって,Mathematicaは起動時に「sysinit.m」初期化ファイルが使えなくなります.適切なWindowsレジストリキーを編集すると,MathematicaはVMware環境で初期化ファイルを見付けることができるようになります.
キーは,AppStackが割り当てられたバーチャルマシン上で編集しなければなりません.例えば,AppStackが作成されたマシン,またはクライアントマシンに調整を行っても,問題は解決しません.レジストリキーの調整はお客様の環境のゴールデンイメージに行うこともできます.ゴールデンイメージについての詳細はVMware App Volumesのドキュメントをご参照ください.
- レジストリエディターを開き,以下までブラウズします.
Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\svdriver\Parameters
- 「HookInjectionWhitelist」を右クリックして「Modify…」を選びます.
- 以下に示すように,HookInjectionWhitelistレジストリキーに「*wolfram.exe||*」と「*WolframKernel.exe||*」を加えます.最後に空白の行を入れなければなりません.
- 「OK」をクリックしてレジストリエディターを閉じます.
- VWware App Volumesマネージャを使って,Mathematicaを再プロビジョニングします.
これでも問題が解決しない場合は,VMware Supportに問い合せて,HookInjectionWhitelistのレジストリ設定をカスタマイズしてください.
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