財務指標を関数として使う方法
財務指標は,OHLCV(Open(始値),High(高値),Low(安値),Close(終値),Volume(出来高))のデータ集合を引数として取り,値のリストを返します.例えば,関数FinancialDataでGoogleのOHLCVの値を求めることができます.
data = FinancialData["GOOG", "OHLCV", All];
FinancialDataは,日付とその日のOHLCVの値からなる2つ一組の値のリストを返します.data
の最初のペアの値について考えてみましょう.
First[data]
{{2004, 8, 19}, {100., 104.06, 95.96, 100.34, 22351900}}
最初のリストは,2004年8月19日という日付を表します.2番目のリストは,その日の株式の始値,高値,安値,終値,出来高をそれぞれ表します.
例えば,このデータに単純移動平均を実行することができます. FinancialIndicator["SimpleMovingAverage"]
は,データを取って,その単純移動平均を返す関数を表します.データに単純移動平均を適用するには,以下を評価します.
FinancialIndicator["SimpleMovingAverage"][data]
SimpleMovingAverage指標についてのドキュメントを見ると,平均を求めたい時間の範囲を指定する方法が分かります.例えば,関数FinancialIndicator["SimpleMovingAverage", 50]
で50日間の平均を求めることができます.
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