複数のWolfram言語評価を同時実行する方法
複数のWolfram言語カーネルを使用すると,異なるコマンドを同時に実行することができます.例えば,長い評価を実行している最中に並行して,Mathematicaのフロントエンドをインタラクティブに使うということが可能です.複数のWolfram言語カーネルを使う場合は,新しいカーネルを設定し,新しいノートブックでこれを使うように指定します.この手順は,リモートカーネルに接続する場合に似ていますが,新しいカーネルはリモートカーネルではなく,ローカルカーネルです.
- Mathematicaを起動します.
- メニュー項目の「評価」►「カーネル環境設定」を選びます.
「カーネル環境設定」ダイアログが表示されます.
- 新しいカーネルを追加して,設定するためには,「追加」をクリックします.macOSでは左下の「+」記号をクリックします.「カーネル環境設定」ダイアログが表示されます.
- カーネルに適切な名前(例えば,「Second Local Kernel」)を付けます.
- 「基本設定条件」で,「起動場所」が「ローカル」に設定されていることを確かめます.
- 「OK」をクリックして,カーネル設定を確認します.
- メニュー項目の「評価」 ► 「ノートブック用カーネル」と進み,設定したばかりのカーネル名をクリックします.
これでこのノートブックでは,新しく設定されたカーネルが使われるようになります.このノートブックで行われる評価はすべて完全に独立しており,別のノートブックで行われる評価と並列して実行されます.
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