Wolfram Computation Meets Knowledge

リモートのWolfram言語カーネルへの接続を手作業で設定する方法

リモートカーネルへの接続を手作業で設定すると,デバッグに役立ちます.リモートカーネルに接続できない場合にこの方法をお試しください.

  1. Mathematicaをローカルマシンで起動させます.
  2. メニュー項目の「評価」 ► 「カーネル環境設定…」に進みます.

  3. 新しいカーネルを加え,設定するためには「追加」をクリックします.macOSでは左下の「+」記号をクリックします.「カーネル環境設定」ダイアログが開きます.
  4. 「Remote Kernel」等,適切な名前をリモートカーネルに付けます.
  5. 「基本設定条件」で,「起動場所」を「ローカル」に設定してください.
  6. 「カーネルプログラム」を空欄にします.
  7. 「詳細設定」をクリックします.「MLOpenの引数」のフィールドに,以下を入力します.
    -LinkMode Listen -LinkProtocol TCPIP

  8. 「OK」をクリックします.
  9. 新規のノートブックが開きます.
  10. メニュー項目の「評価」 ►「ノートブック用カーネル」と進み,先ほど作成したカーネルの名前をクリックします.
  11. ノートブックの中で以下のコマンドを評価してください.
    $Version

    Mathematicaのバージョン番号の代りに,リンク名のメッセージボックスが表示されます.

    MathLink
    Link created on:
  12. 後で使えるようにこのリンク名を記録しておいてから,「OK」をクリックしてダイアログを閉じます.ノートブックのタイトルバーにはまだ「実行中…」と表示されています.
  13. リモートマシンに接続して,そこでWolfram言語カーネルを起動します.
  14. このカーネル内で以下のコマンドを評価してください.
    $ParentLink = LinkConnect["linkname", LinkProtocol->"TCPIP"]

    ここで”linkname”は,先ほどメモしておいたリンク名をダブルクォーテーションマークで囲んだものです.例えば,リンク名が

     port1@machine.domain.com,port2@machine.domain.com

    の場合には,以下を実行します.

    $ParentLink = LinkConnect["port1@machine.domain.com,port2@machine.domain.com",
     LinkProtocol->"TCPIP"]

    これで,ローカルマシン上で開いているノートブックに,現在リモートで接続しているMathematicaのバージョンが表示されるようになります.

  15. これは,ローカルマシンでリモートカーネルが使えるようになったことを示しています.

[English]

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