視覚障害に対応するMathematicaの設定
Wolfram Researchは,アクセシビリティが重要であるユーザの方が多くおられると理解しています.別の妨げを取り込むことなく,最適なアクセシビリティを実現するためには,さまざまな機能を組み合せる必要がある場合があります.
ズーム
ズームはノートブック別に設定することができます.ノートブックウィンドウの右下(WindowsとLinux)または右上(macOS)のズームのドロップダウンメニューで設定できます.
オプションインスペクタを使ってデフォルトのズームを設定することもできます.
セルブラケット
セルブラケットはノートブックのコンテンツをグループ化するための便利なツールですが,目立ちすぎないように設計されているため見えにくい場合があります.セルブラケットのオプションはオプションインスペクタで設定する必要があります.
オプションインスペクタで「設定値の表示」を「グローバル設定」に変更して,「検索」フィールドに「Bracket」とタイプします.これで太さ,色,幅を含むセルブラケットのオプションがいくつか表示されます.
オプション値を希望通りに変更してください.変更は入力後直ちに適用されます.行の左端にある「x」をクリックすると,デフォルト値に戻ります.
スタイルとスタイルシート
「書式」のドロップダウンメニューのさまざまなオプションを使うと,ノートブックの選択部分のフォント,サイズ,スタイル,色,背景色を個々に変更することができます.
このようなスタイル変更はスタイルシートにまとめて保存されます.ノートブックのスタイルシートは,「書式」 ▶ 「スタイルシート」メニューから別のものを選ぶことができます,こうすると,そのノートブックのそれぞれのセルタイプの外観が
変更されます.たとえばReverseColorスタイルシートには,視覚的アクセシビリティが向上したスタイル要素が含まれています.
カスタムスタイルシート
スタイルシートファイルの中のセルタイプのプロトタイプバージョンのスタイルを変更することによって,既存のスタイルシートを変更したり,独自のスタイルシートを作成したりすることができます.
Wolframテクニカルサポートチームはカスタムスタイルシートの作成をお手伝いいたします.お客様が便利だと思われたスタイルシートをぜひお知らせください.今後,視覚障害をお持ちのお客様のお役に立つかもしれません.
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