Wolframデスクトップ製品の中でチャットノートブックを使う方法
Wolfram製品の中でチャットノートブックまたはその他の大規模言語モデル(LLM)関連の機能を使うためには,以下のことが必要です.
- サポートされるチャット/生成モデルのサービスプロバイダのアカウントを作成する
- サービスプロバイダに支払い情報を提供する
- サービスプロバイダのプラットフォームでAPIキーを作成する
- このAPIキーをWolfram製品に保存する
サービスプロバイダはチャットブックおよびLLM関連機能によるAPI呼出しそれぞれについて課金するのでご注意ください.
サポートされるチャット/生成モデルのサービスプロバイダのアカウントを作成する
- 次のようなサービスプロバイダのWebサイトを開きます.
- 「Sign up」をクリックします.
- 指示に従ってアカウントを作成してください.
支払い情報を設定する
チャット/生成モデルのサービスプロバイダは,支払情報の提供を要求することがあります.このセクションではOpenAIを例にして,通常の設定方法を示します.
OpenAIおよびその他のサービスプロバイダは支払い請求プロセスおよびポリシーを変更する可能性があります.
現在OpenAIのアカウントには$5分の無料トークンがあり,アカウント作成から3か月で失効します.この無料トークンを使いきった場合やこれが失効した場合,支払いプランを開始する必要があります.
- OpenAIの支払いページを開きます.
- 「Start payment plan」をクリックします.
- 個人使用か,仕事関連の使用かを選択します.
- クレジットカード情報を入力し,OpenAIのページのステップを終了します.
- 支払い方法のセクションにそのクレジットカードがリストされます.
支払い情報がOpenAIのシステム全体に伝わるまでには1時間程度かかる場合があります.
OpenAIはデフォルトでは1ヶ月の課金を$120までに制限しています.課金額を増やしたい場合は,OpenAIアカウントのBilling ► Usage limitsタブでリクエストすることができます.
サービスプロバイダのAPIキーをWolframデスクトップ製品に加える
- メニュー項目の「ファイル」►「新規作成」►「チャット有効ノートブック」からチャット可能なノートブックを開きます.「新規作成」にこのオプションが含まれていない場合は,通常のノートブックで以下を評価してください.
PacletInstall["WolframChatbookInstaller", UpdatePacletSites -> True]
上記のコマンドは13.3以降で利用できます.これで「ファイル」►「新規作成」に「チャット可能ノートブック」がリストされます.
- Mathematicaの「環境設定」を開いてください.
- 「AIの設定」►「Services」をクリックします.
- 使用したいサービスを選び「Connect」をクリックします.WolframConnectorダイアログが現れます.
- 赤い”Go to <service provider>”のボタンをクリックします.ここで<service provider>はお客様が選択したサービスプロバイダです.
- サービスのアカウントで,新規のAPIキーを作成します.
- 新規のAPIキーをコピーし,WolframConnectorダイアログのAIPキーのフィールドにペーストします.将来このキーを再利用したい場合は「Save this Connection」を選んでください.
- 「Agree and Continue」をクリックします.
これで選択したサービスプロバイダとの接続が設定されました.
同じ,または別のサービスプロバイダの異なるAPIキーを入力する場合は,手順2から8を繰り返してください.
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